佐伯市で家を設計して建てる日記

佐伯市で家の設計と現場監督を楽しみながら行う毎日です。子育て世代の家づくりをサポートするパートナー。家づくりのアドバイザー 一級建築士 一級建築施工管理技士 

図面を描く事の重要性 その2

LDKを移動させる家

 

5月15日に書いたブログの続きです。
https://kawaikoumuten.hatenablog.com/entry/2019/05/15/225643

 

現在、リフォーム工事が進んでいるLDKを移動させる家の新築時の図面が無いので、工事前に図面を描き起こしたのですが・・・梁(はり)や柱の配置まで描き進めると

構造上貧弱な部分があるのが良く分かります。

ワタシは設計の際には構造図まで全て描くようにしています。その時に必ず力の伝達を考えながら作図します。
残念な事に、これをやってない設計者は案外居ます・・・

その結果として熊本の地震では多くの新しい家が倒壊した事は紛れもない事実ですね。

 

このリフォーム中の家は20年以上前に不動産屋(現在は廃業しています)が分譲し販売した物件。

当時は、平面図(間取り図)と立面図と簡単な断面図だけで、あとは大工さんが経験と勘で造られる事が多かった時代です。

都市計画の区域外での一般的な木造住宅は建築確認申請書類が不要であり、役所による図面等のチェックもありません。

そのような、おおらかな時代の建物のリフォームは数多く経験しています。補強は必須なのは予測出来ていましたので、慌てる事はありませんね。(^.^)

 

構造上貧弱な部分は2階の床梁。

屋根の重みで下がっていますので、このままだと危険です。

仮の柱を入れジャッキで揚げます!

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床梁のたわみを補正した後に新たに柱を2本建てて、ジャッキを緩め仮の柱を外します。

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この柱は、新しいキッチンのデザインの一部として活かせるように設計しています。

 

筋交い金物や柱の固定金物も付いてないので、手の入る部分は新たに取り付けて補強しておきます。

 

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天井を張り、壁を張ると見えなくなる部分ですが・・・見えない所こそ手抜かりなく!

 

 

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