車いすは意外と大きい
GWが明けましたね
皆様いかがお過ごしでしょうか?
5月3~5日は車いすで快適に過ごす家の見学会でした。
過去に福祉施設や老人ホームの工事を経験しましたが
施設は廊下やトイレが広く天井も高く作られているので
車いすの大きさを感じませんでした・・・
これを一般の住宅に入れてみると、車いすの大きさに
驚かされます。
廊下幅が約78ccmで
車いすの幅は75cm・・・
ほとんどギリギリの幅ですね。
90度曲がる事は困難ですし180度回転などは不可能
です。
新築なら最初から広めの設計にできますがリフォーム
では構造上難しくなりますね。
広めに作ったトイレ空間も180度回転には慣れが必要
な感じ・・・
OB施主様に介護現場で働くプロの方がいらっしゃる
ので意見を聞いてみると
車いすの足を乗せる部分を簡単に外せる機種がある
事や、幅狭の小型車種もあるそうで介護を受ける方が
小柄な人なら対応できますね。
また介助者さんが捕まれる手すりも準備しておくと
二次被害を防げるそうです。
手すりも付けすぎると邪魔な事もあるそうで
介護や障がいの程度に応じてカスタマイズできる設計も
重要です。
バリアフリー住宅はこの先、確実に必要になる事なので
経験を積んで進化させていきます。
車いす用のトイレスペースについて考える
今回は車いす用のトイレスペースのお話
です。
りゅうじです。
過去に病院の大規模リフォームや、
診療所の新築、公民館新築
老人ホームのリフォーム
幼稚園、保育園、児童クラブ新築
公園の公衆トイレ新築
戸建て住宅のリフォーム・・・
など数多くの車いす用トイレを
造りました。
小規模工務店にしては経験豊富な
方だとは思います。
公共建築では他の設計事務所の設計
民間建築は自社設計ですね。
しかし・・・よく考えると
どれもこれも教科書どおりの寸法で
設計しており、完成した現場に車いすを
乗り込んだ事がないんです・・・
公共建築では、実際に使用した人から
の意見も聞いた事が無くクレーム無し
と言うより役所の担当者どまりで
工事担当者であるワタシの所まで声が
届いてないのかもしれません・・・
民間の住宅リフォームに関しては
将来の車いす利用を想定しての設計
施工だったので、依頼主様自身が
車いすを現状では使用してない・・・
住宅リフォームの場合は構造上寸法
に限界もありますが
教科書どおりで良いのか疑問は残ります
つづく