設計中
昼間は現場カントク業なので、夜に間取りプランを描いてます。
クライアント様の要望を叶えつつ
梁(はり)の配置や、荷重や地震力の伝達など
構造的な事も同時に考えながら描き進めます。
2階建ての構造で重要な事のひとつに
上下階の柱や耐力壁の位置をなるべく揃える事があげられます。
そうすれば、力の伝達が上階から下階へとスムーズに移動します
からね。
昨年の熊本大分の震災で、比較的新しい家の倒壊が多かった
原因のひとつとされるのが、上下階の柱や耐力壁のバランスの
悪さでした。
あくまで推測ですが・・・
上下階の構造バランスの悪い家が生まれた背景は現在の
建築業界が抱える多重下請け構造にあると考えられます。
①構造に対しての認識が薄い住宅会社の営業担当がクライアント
と打ち合わせし、上下階のバランスの悪い間取り図を製作。
②それを設計担当者若しくは下請けの設計事務所へ渡し、
建築確認申請が通る程度の合法な設計図へと変換する。
③当然ですが合法なので確認済証の交付を受理し着工。
④下請けのプレカット加工場の設計担当者がそのバランスの
悪い設計図を苦労して構造伏図に変換。
⑤木材が工場で加工された後、上下バランスの悪い家が完成。
⑥地震の揺れに耐えきれず倒壊。
この問題を解決するには、営業担当者の製作した間取り図を、
設計担当者がしっかりと吟味して、構造上問題のある部分を
修正しクライアントの了承を得る事を怠ったからだと考えます。
現在は便利な高性能CADのおかげで誰でも簡単に家の設計が
出来る時代ですが機械任せにせずに
材料の配置1本1本をよく考えて配置する事が重要です。
それが家づくりを生業とする者の責務だと私は考えます。
そんな事を考えながら今夜も図面を描いてます。
地味で根気の要る作業ですが、何年やっても飽きません(笑)
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