雨降って地固まる
金曜日は雨模様の天気でした。沖縄方面は梅雨入りだとか?
「キッチンの後ろにスタディコーナーのある家」の地盤改良工事完了しました。
天然砕石の杭を36本打込み、さらにその上部に天然砕石を200mm敷き均し機械で厚をかけています。
前にも書いたと思いますが、ここの敷地の地盤調査の考察では地盤改良をしなくてそのままベタ基礎で施工してもいいですよ。との判定でした。
佐伯市の中心部は土壌に水分を多く含んだ軟弱な三角州が多いので、この判定結果は意外でした・・・。ただし、この判定は地盤の強度を保証するものではありません。
地盤保険に加入しているので家が傾いたり等の不具合が起きた場合は30年間保証されます。
お客様に調査結果を提出し地盤改良しなくても家が建築可能な旨を伝えた上で、地盤改良の見積も提示しました。
見積は①通常の地盤改良と、②液状化に対応した地盤改良の2種類。
決して不安を煽る訳ではありませんが、検討材料としての見積提出です。
それに対するお客様の希望は②液状化に対応した地盤改良を行いたい!でした。
当初の予算計画段階で①の通常の地盤改良費用がかかるのは想定していましたが、②にする事でそれよりもコストがかかります。
しかし、結論としてはこれは正しい判断だとワタシも思います。
この後、基礎工事に着手できる訳ですが不安材料がひとつ・・・
計算上は安全な地盤が完成しましたが、この土地には過去数十年間建物が建っていてその重さで土の粒子単位の結合は安定した状態だったと推測されます(強度うんぬんではなく土粒子同士の結合です。)
それを地盤改良する事により土粒子の結合を乱した感じがします。あくまで見た目の感覚での考察ですが・・・
雨降って地固まると言う言葉があるとおり、梅雨の雨で土粒子の自然な結合を促してからの基礎工事が良いのかなとも思います。
また梅雨の最中に水分を含んだ土の上を重機で移動すると、表土がドロドロになる事もあります。こうなってしまっては本末転倒ですね。
人工的な地盤改良の後に、自然の力での地盤の安定を行ってからの基礎工事着工がさらなる家の強度向上につながります。
家が耐震等級3で最高レベルでも地盤が悪ければ、文字どおり足元からすくわれます。それを防ぐ為にも「雨降って地固まる」を推奨します。
着工が遅れてしまいますが・・・より良い家を造る為なら梅雨明けの基礎工事着工が最良の方法だと考えます。
こんな事ばかり考えてるから儲からないんだな~(笑)
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