だいたいいくら?が難しい
お客様からの難しい質問
「だいたいいくらで出来ますか?」
概算見積の事です。
これは非常に難しいんです💦
新築なら坪50万とか55万とか?
しかしこの坪単価は何がどこまで含まれてるか不明瞭
そもそも建物の見積方法には基準がありませんからね。
坪単価の基準なんて曖昧で各社が自由な解釈で決めてます。
某社の坪単価は30万で安い!と思っても別途項目が異常に多く、当たり前に計算していくと50万くらいにすぐになります。
坪数を求める面積の計算方法も曖昧で壁の中心から測るやり方と、外壁の外面で測るやり方を比較すると結構変わってきます。
これにも明確なルールはなく各社が自由に設定しています。
面積が広い程、坪単価は安く計算できますからね。
某社の見積を拝見した事がありますがA3の紙一枚に、坪50万円X40坪=2000万円と書かれており、標準装備の一覧と別途工事の一覧も書かれてます。
しかし、詳細見積は1枚もありません。
基礎工事の項目にコンクリート〇〇ⅿ3で〇〇万円だとか建材費用の項目に無垢〇〇フローリング〇〇坪、単価〇万円で合計金額が〇〇万円などの詳細は計算されていません。
A3の紙1枚なら楽で速いのですが・・・こんな見積信用できますか?
2000万円の買い物をする為の見積としては、あまりにも雑ですね。
これがリフォームとなるとさらに難易度が上がります。
新築では存在しない解体費用とその産廃処理が加わります。
残す部分と壊す部分、再利用できるものとできないもの仕分けなど・・・
某リフォーム番組みたいに一気に解体してスケルトンに出来れば楽なのですが
耐震強度や防犯性を考えると非常に危険です。
見積用の各種図面も必要で工事の順序も考えつつ金額を算定します。
ウッドショック、メタルショックの影響もあり単価設定も難しいですね。
蓄積した過去データが役に立たないのはなんとも腹立たしい限りです。
なので弊社の見積は時間がかかります・・・
しかし、見積後の変更の際には詳細計算を見直せはいいので明確な変更金額を算定できます。これによりお客様との金銭面でのトラブルは限りなくゼロに近づきます。
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大分県佐伯市弥生 川合工務店一級建築士事務所ブログ
「OPEN LIFE 家を設計して建てる日記Ⅱ」
作成者 代表取締役 川合竜二