断熱と気密
こんばんは川合工務店一級建築士事務所の現場カントクりゅうじです。
「キッチンの後ろにスタディコーナーのある家」の断熱工事中です。
2階の床の梁(はり)から屋根の梁の間全面に断熱材を充填
次に気密シートを全面張り
柱間が91㎝に対して気密シートは100㎝幅あるので、シートが重なった部分が濃いオレンジ色に見えます。柱が露出している訳ではありません。
外壁に面する壁面にコンセントやスイッチがあると断熱性能が落ちるので必要最小限に設計しています。
そして床梁~屋根の梁までの間に石膏ボードを全面に取付ます。
天井裏にも断熱材を敷き込んだ後に気密シート全面張り。
最後に石膏ボードを張れば断熱気密施工が完了します。
冬の暖房時の暖気を隙間から室外に出さない事が重要です。
断熱の施工法は他にもたくさんあり、どの工法にもメリットデメリットがあります。
ただ、将来のメンテナンスをやりやすくする事も重要ですね。
建築物は完全防水ではありません。
台風の時は強風と共に雨水が下から上に吹き込み防水処理は施していても、そこを水が抜けて来る事もあります。
その時の改修が比較的やり易い断熱工法が良いのかな?と考えています。
特殊な断熱工法だと、それを取り除くのが困難で見えない部位に被害が拡大している事もあります。
これは過去に経験した他社施工の住宅や公共施設の雨もり修理から学んだ事です。
家の骨組みは無垢材なので木の持つ自然の吸湿作用も妨げない事も重要ですね。
無垢材を窒息させるような工法は避けた方が無難と思われます。
これらはワタシの個人的な見解なので、正答ではありませんよ。
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大分県佐伯市弥生 川合工務店一級建築士事務所ブログ
「OPEN LIFE 家を設計して建てる日記Ⅱ」
作成者 代表取締役 川合竜二