佐伯市で家を設計して建てる日記

佐伯市で家の設計と現場監督を楽しみながら行う毎日です。子育て世代の家づくりをサポートするパートナー。家づくりのアドバイザー 一級建築士 一級建築施工管理技士 

雨戸の無い家

こんばんは川合工務店一級建築士事務所の設計りゅうじです

 

最近の新築住宅を見て思う事があります。

大きな窓にも関わらず雨戸やシャッター付いてないんですよね・・・

 

九州は大きな台風が直撃する可能性の高い地域です。

隣家の屋根瓦が強風に煽られて飛んでくる事があります。

それがガラスに直撃したらと考えるとゾッとします・・・

 

最近の家のガラスは厚くてペアガラスですし小さな窓は比較的割れにくいとは思いますが大きな窓はモノが直撃した瞬間たわむので限界を超えると割れる可能性大です。

 

高価なシャッター付きの窓はローコスト系の家では、まず削られる箇所ですね。

 

ワタシの自宅の建つ地区は風の通り道で夏でもエアコン要らずな地形で

台風の時は古い家の屋根瓦が飛ぶような強風が吹き荒れます。

 

近所で数年前にローコスト系の会社で新築された住宅は雨戸が付いてませんでしたが

台風を一度経験した翌年には後付け雨戸を取り付けてました。

 

それを回避するには、どうしたら良いか?

家を設計する際は近所の古い住宅の建っている方向や、敷地の高さ、窓配置などを見ると、そこが強風地域であるか?水害が発生した事のある地域か?などが推測できます。

その地区に昔から住んでる人に聞くのも良い方法ですね。

 

窓メーカーの営業さんはデザイン性の良い大きな窓の採用を勧めてきます。

確かにおしゃれなデザインの家になるのですが・・・これが台風で割れてしまっては

そのデザインも台無しです。

 

設計屋の性分としてお客様に喜ばれるおしゃれな家をデザインしたいのは当然ですが

家は第一に生命や財産を囲い守る箱なのを忘れてはいけませんよね。

次にメンテナンス性、家の部材は必ず劣化します。

修理のしやすさを考えて設計する事も大切です。

 

それらを無視して建てられた他社施工の家の修理依頼が来る事がよくあります。

そのような家を建てた会社は現在、存在してない事が殆どです。

一番の被害者はお客様ですね。

 

 

 

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