欠陥住宅を無くすには
お客様との打合せで欠陥住宅の話題になりましたので
過去の事例を思い出しました。
その事例とは、築20年超の木造住宅で外壁の劣化が見られる建物の修繕を行った時の出来事です。
この家を建てた会社は現在廃業しています。
欠陥事例①
雨もりする笠木
笠木とはバルコニーなど壁の上部を保護する金属部材
これに真上から直接釘を打ち込んで固定していました・・・。
当然ですが釘のまわりから雨水が浸水し内部の木材を腐食させていたので
その部分を取り除き新しい木と交換、金属製笠木も適切な施工方法で交換
欠陥事例②
軒先の設計ミス
屋根の軒先部分も基本的な設計が出来てないので、施工も間違えており一部腐食しています。致命的なレベルではありませんが先の事を考えると放置はできません。
軒先の全交換はコストがかかり過ぎますので、これ以上進行しないように補強を施します。
特殊工具を必要とする難易度の高い施工でしたが上手くいきました(#^^#)
他にもあるのですが長文になり専門用語だらけになると誰も読んでくれないでしょうから省略(笑)
これらをまとめると・・・
①基本が出来てない設計
②材料を発注する時点でそれを改善しない現場カントク
③そのまま施工する大工
この3点セットが今回の欠陥を生じさせた原因。
誰かがどこかで改善すれば防げた事例です。
一番気の毒なのは家主様ですね。
ワタシも完璧なモノは作れませんしミスもします。
ミスを指摘してくれる大工職人や各業者さんに助けられる事もしばしば・・・
設計と施工でお互いにミスをカバーし合える体制づくりが大切だと実感させられます。
それが欠陥住宅を無くす第一歩ですね。
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