佐伯市で家を設計して建てる日記

佐伯市で家の設計と現場監督を楽しみながら行う毎日です。子育て世代の家づくりをサポートするパートナー。家づくりのアドバイザー 一級建築士 一級建築施工管理技士 

耐震構造 建築基準法の1.2~1.5倍

naturalLifeの家

熊本大分の震災で住宅の耐震性が

クローズアップされていますね。

残念ながら建物の耐震性を強化しても、

地盤強度や地下水による液状化など建物以外の

外的要因で倒壊に至る事があります。

そんな状況の中、我々建築屋に出来る事は

限られた予算内で、材料を吟味し、

力の伝達、分散(構造)を考え

倒壊しにくい家を造る事です。

熊本では2000年以降の構造規定改正後の

住宅の倒壊も発生しています。

建築のプロ用専門誌の今月号の特集で、その

原因がレポートされていました。

記事や画像は著作権の関係上ここにアップ

できませんが、

その原因のひとつを簡単に解説すると

建築基準法では、建物の筋交いの

配置を「平面上」でバランス良く配置する事を求めています。

平屋の建物ならこれでも良いのですが

2階建になると立体的な配置計画が必要です

建築基準法には、その規定がありません

なぜなら、法は最低基準であり安全を保証するものでは

ないからです。

設計者は、最低基準である法を上回らせる事を

念頭に置き筋交いの配置計画をする事が

求められます。

naturalLifeの家ではその教訓を活かした設計に

取り組んでいます。

DSC04547 (320x240)

構造材は適材適所に配置し

梁(はり)や柱、筋交いなど構造材の本数は

全部で331本

うち柱は107本、筋交いは53本

DSC04548 (320x240)

接続用のボルトは251本

筋交いプレートは106個

柱と横架材を接合する金物は202個

筋交いの配置計算で算定した強度は

建築基準法の1.2倍~1.5倍で

設計しました。

DSC04550 (320x240)

先日まで林のようだった家の中が

間柱や筋交いの設置により本数が増え

森のように変化しています。

外で作業している瓦職人さんは暑くて大変ですが

屋内は快適ですね

北側から心地良い風が吹いてきます。

本格的な夏はもうすぐ

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