東に泉、西に湿地(前編)
外壁工事x2は無事完了
雨もり修理は原因が分かりましたが大規模な防水工事となり多額の費用がかかると予測されるので、安価で出来る方法で挑みます。
「帰宅後すぐに手洗いうがいのできる家」は大工工事が進行中。
「築141年の古民家リフォーム」はキッチン工事が進行中です。
5月中旬の事ですが、不快指数が高くとてつもなく高湿度な日がありましたね。
古民家の玄関タイル(室内側)が結露したので、念の為床下の調査に潜りました。
この古民家の東の岩肌には清水の湧き出る泉があります
西側には元は田んぼだったのか?雑草に覆われた湿地があります。
毎日カエルの合唱状態(笑)
施主様の苗字も水を連想させる漢字。この古民家は築141年経過している記録が解体中に出てきましたが登記簿によると150年は経過しているらしいので150年間湿気と対峙している事になります。
リフォーム前の家の床下は土の状態で、過去に家全体を嵩上げする工事も行い床下の木材を湿気から守る対策を行っていました。
古民家の床下は空気が通りやすい造りになっていますが構造的は貧弱で大きな地震の際には倒壊する可能性があります。
今回の工事で床下に防湿シートを張り、全体にコンクリートを流し込み基礎も構造補強していますが、空気の流れは以前より悪くなったのは否めません・・・
コンクリート工事を行ったのが11月なので今回が初めての雨季になります。
床下に潜ると・・・家の外に比べると床下の空気はひんやりしています。
湿気などでの不快な感じはしませんが、鋼製束や床下断熱材のスタイロフォームの表面がうっすらと結露しています。
床下の換気量が足りないので結露したのか?と思いましたが、新しい基礎には通気のできる基礎パッキンロングを付けているので換気量は十分なハズです。
新たに換気口を増やす事も考えましたが・・・10年ほど前に読んだ建築専門誌の記事が頭に蘇りました。
夜、事務所の書庫で専門誌のバックナンバーを探し出し記事を再度読み込んでみました。写真付きで新築住宅の床下結露被害の実態が特集されています。
その家の敷地状態がこの古民家と酷似しているのにも驚かされました。
その家の設計者の方も換気量が足りないのだと思い換気口の増設や床下換気扇などを取り付けて対策しましたが効果が無かったとの記事が分かりやすく書かれています。
そこで建築専門誌で各専門分野のエキスパートを招集し現場調査や分析を行っています。まず温度、湿度、露点温度を調査する事が重要だと分かったので、数日後デジタル計測器を購入し再度床下に潜り調査しました。
つづく
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